僕の宵と明けの唄

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僕の宵と明けの唄

アスペルガー症候群の僕の日々の生活・趣味を綴ります。

雪を探してひとり歩き続ける男~billy bragg

  ひとりクラッシュ、と評された彼に出会ったのは、次から次へと、new waveの新作を買いあさってた時だ。

 talking with the taxman about poetryというアルバムで、コックニーなまりというやつに初めて触れた。

 

 サウンドからしても、ukのカントリーを聴いてるようで、culture clubとかduran duranとかのキッチュなnew waveの要素を愛していた(今でも愛している)自分にとって、彼の朴とつな音楽性は新たな感性を開かせてくれた。

 

 また、政治的な側面においても、真意はわからずとも、反骨精神がukの時代の空気を感じさせた。

 

 「ブルネットの彼女をよろしくーー」とか、「結婚は両親が正しいって認めることだよ」とか、「アメリカの若者を救おうぜぃ」とか、声高に叫びつつも、メッセージと音楽性がトータル・アルバムとして聴かせるものがあった。

 ジャケットもイラストからしてよくて、ジャケ買い成功の一例だった。

 

 そうやって、彼を好きになったが、次の作品、workers playtimeを発見した時には自分は大学生になっていた。

 行きつけのレコード・CDショップには、まだ、それは、LPしかなくて、でも、ジャケがまたよくて、部屋に飾った。もしかすれば、LPを買ったのは、それが、最後だったかもしれない。

 

 この作品は、she's got a new spellが前作のgreetings to new brunetteにテイストが似て、スムーズに新作の世界に溶け込めたし、一方でmust I paint you a picture(マスタ・パイン・チュー・ア・ペクチャーと発音する!)とかthe price I payなどは、女性シンガーとのデュエット作で、音楽的にもピアノが入ったり、アンニュイな雰囲気をかもし出し、新たな一面を見せ、驚いた。

 そして、最後はwaiting for the great leap forwardsで大団円を迎える。

 

豪華共演のコマーシャル作品とその後

 次作のdon't try this at homeでは、REMのマイケル・スタイプが参加したり、sexualityという曲では、johnny marrnew wave シーンで欠かせない女性ボーカリストであったカスティー・マッコールが参加して、コマーシャルで豪華な作品となった。

 その一方で、trustという曲では、穏やかな、もっといえば暗い、悲しみの自画像を歌い上げて、秀逸だ。

 そして、accident waiting to happenが冒頭を飾って、彼のギター一本で盛り上げる激情のすべてが注ぎ込まれ、彼のbest songとしてヘビロテしている。

 


billy bragg Box Set # 2

 その後、どういった経緯かは知らないが、彼はメジャーを離れ、僕も就職し、前作から5年も経って新作を出したもんだから、すっかり聴きそびれてしまった。

 

 その後の作品の、england,half englishwilcoとの共演作は買ったが、

聴かなかった作品のそのタイトルがwilliam blokeというのだから、映画での引用やミュージシャンの間でもてはやされている詩人で画家のwilliam blakeのもじりであり、彼の作品で数曲オマージュがあることや、僕も彼の絵が好きで、「無心の歌、有心の歌(song of innocence and experience)」はお守り替わりに持っているが、実は、今の境遇の僕にとって、聴き時なのかもしれない。