僕の宵と明けの唄

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僕の宵と明けの唄

アスペルガー症候群の僕の日々の生活・趣味を綴ります。

初めて過呼吸になったときのこと。

 旅についてまた書こうと思ったが、旅に行くきっかけになった出来事について書きたいと思う。

 もうかなり前になるが、富山の「風の盆」を目指して車旅に出た。

 その数日前、今につながる体の不調が出始めたときで、当時通院していた個人病院で、処方された睡眠導入剤を飲んだのだが、それがなかなかに最悪な結果を生んだ。
 それを飲むと、すぐに体が重くなった。
 脳が起きているのに、体がベッドに張り付いて、重石を乗っけられているような感覚で動かない。

 そんな状態で夜から朝まで過ごしているうちに、持病の心臓の頻拍症の発作が起きた。けれども、体を持ち上げることができない。

 朝になってようやく、薬の効果が切れてきたが、心臓は相変わらず速い鼓動を続けている。そうこうしているうちに、自分には初めてのことだったが、過呼吸の発作が起きた。

 朝6時ごろには、いてもたってもいられなくなって、自分で救急車を呼んだ。
 救急車が来るまでの数分が、長く長く感じられた。

数値が現した異変

 車内に乗り込み、心拍数を測ったら1分間に200。熱も38℃あり、血圧も高くなっていた。

 土曜日だったので、救急病院に専門医がおらず、循環器の若い医師が対応してくれたが、股間の足の付け根に激痛を伴う注射を打たれるも、一向に過呼吸は改善しなかった。

 そのうち、導入剤を処方した病院でない、過去に通院したことのある心療内科が土曜日の営業を開始する時間になったので、そちらに移ることになった。

 その時、総合病院から、心療内科まで、タクシーで移動したが、その時の運転手さんには、今でも感謝している。
 こちらは、急いでいたものだから、顔にも態度にも、切迫したものが出ていたのだろう。
 そのうち、異臭が、車内に充満した。運転手の方は顔面蒼白だった。おそらく、お腹の調子が悪かったのだろう。それでも、街中を抜ける混んだ道のりを運転してくれた。

 心療内科に着いてからは、一時間以上待たされたが、医師からは、処方された導入剤は、当時でも「鎮静効果が強すぎて、使用に注意が必要な薬」であることを告げられ、処置は、ベテランの看護師が背中にゆっくりと、痛みなく注射してくれ、その注射の効果で、過呼吸はあっという間に収まった。
 
 病院、医師は、「眠れない」とこちらがうったえれば、薬を処方する。

 あとで、目にしたのだが、市内でもはやっている精神科の医師が、会合に出席した折りの講演の中で、「症状をうったえられれば、薬を出すのは親心のようなものだ」と、堂々と話している。
 医師も人間、ということだ。

 たまたま、僕は大事に至らないで済んだが、医師との意思疎通や、医師の経験や年齢など、難しい課題がある。
 
 一命を取り留めた、と感じた僕は、意を決して、かねてから行きたいと思っていた場所へ、向かうことを決めた。